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ありがとう。 [いろいろ。]

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9月1日、出勤途中の空。

自分の耳がぽーんとしているのか妙に周りが静かに感じて、晴れているのに暑さも感じなかった。
こんなにきれいな空になら、「まぁ還してもいいかなぁ」って思えました。


先日は中途半端な更新で申し訳ありませんでした。
ことごとく失礼ですね。。。
今日は長文になりますが、少しだけ真面目に書かせていただきます。

先日ご報告させていただいた通り、8月31日の16時15分頃“一号”こと『せり』が息を引き取りました。
文章にすると冷たく捉えられてしまうかもしれませんが、それは突然とか急とかそういうのではなく、とてもゆるやかでとてもあっけない最期でした。
高齢といわれる歳になってからは時々体調を崩すことはあったけど、闘病というようなことはなく最後までのんびり。
9歳と1ヶ月、フェレットとしては本当に本当に頑張って長生きしてくれました。

8月29日19時30分頃。これが元気な頃の最後の画像。
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8月30日の昼以降からダックスープを食べなくなり、夕方と1日の最後(22時半)のスープをシリンジでなんとか飲ませたのが最後のごはん。
この日は1階で寝ることに。
いつものように一緒の布団の隣で寝かせていたのですが深夜からトイレへも動けなくなってしまい、2時頃にはその場でうんちをしていました。

一緒に寝ていたお布団のマット。やわらかうんちのお池が出来ていました。
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8月31日の朝、会社を休んで病院へ。
体重は前回と変わらず750グラムでした。

まず言われたのは「もう意識がない」ということ。
レントゲンでの異常は全くなし。心臓もしっかり動いていたそう。尿毒症の様子もなし。
呼吸は少し荒いように見えていましたが、苦しい時の呼吸ではないといわれました。
それから、「意識がない」ということは「もう苦しむこともない」ということも。

もしも私がただただとにかく延命治療を望むのなら、このまま入院させていろいろ検査をするのだけど・・「それは望まないでしょう?」と先生の方から言われました。「この子もご家族さんと一緒にいたいと思います」と。
私の気持ちとしても、もちろんその通りでした。
無理な検査はもう受けさせたくない、一時も離れたくないのに入院させるなんて考えられなかった。

帰宅してからも「一番楽な体勢だから」と教わったうつ伏せ状態から動くことはほとんどありませんでしたが、朝から少しづつうんちを何度もしていてその時だけしっぽを少しひょいっと上げる仕草をしていたので、「あ、うんち!わかりやすいね」と笑いながらお尻を拭いてあげたりして過ごしました。

それから2時間ほど添い寝をして16時少し前に目を覚まして様子を見ていると、少しだけ首を上げ布団のほんのちょっとだけ段差がある部分にあごをかけて「ぷっ、ぷっ」と何度か鼻を鳴らしていました。
「どうしたの?」と声をかけても反応はなし。でも頭から足先までをすーっと撫でると、後ろ足の足元だけをほんのちょっと前に歩く時のように動かしていました。
「お水を飲もうか」と首を支えてシリンジでほんのちょっと水を口へ入れてしばらくすると、私の手で支えていた首を大きく“くぃー”と反らしながら上げて、ゆっくり頭をさげていきそのままゆっくり永い眠りについていきました。

それが最期。

かすかにきゅーっと鳴いたかもしれません。でも記憶がないのです。
この日も実家へ来ていた下の姉がたった30分ほど出かけていた隙で、父は店、上の姉は会社、母も猿太郎を抱いて少し離れた場所で座っていて、その瞬間を見たのは私1人でした。

もうほぼトレードマークのような感じだった鼻の上の黒い脂はなかなか強敵で取りきれませんでしたが、それでも全体をきれいに拭いたせりは本当にきれいで清々しい顔つきをしていて、いつまでもいつまでも温かく、まるでまだ血がかよっているかのようでした。
亡くなったあの子を載せるのは申し訳ないのですが、9月1日、お別れに出かける前の画像を1枚だけ。

なんてきれいな顔をしてるんだろう…。
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なんだか「これは何かの間違いじゃないか」とか、とにかく信じられないような気持ちでした。
努力はしてきたつもりだけど、あの子の9年と1ヶ月は幸せだったかなぁ。。。


さめ宗家めぐさんとお世話になった病院から、早々にとても立派なお花をいただきました。
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めぐさんからいただいたお花は、元気いっぱいだったあの子にぴったり!
翌日には花が開きました。
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私は本当に幸せです。
この子に出会ったこと、自分のもとに迎えられたこと、たまらなくいい子であったこと、元気でこんなにも長生きしてくれたこと、そして最期を看取れたこと。
この子の生涯の全てといっていい程の長い時間を、私に、私の家族にゆだねてくれたことが表現しきれないほど幸せなのです。
今になって、ゆだねていたのは私たちがあの子に・・っていうことに気づいたんですけどね。
とにかく、劣等感の多い私にとってこの子は唯一の誇りであり、誰にでも自慢出来る存在でした。
それから、たくさんの方にずっとずっと大切に見守っていただけたこと。
贅沢すぎるほどの幸せが私にはあります。

簡単すぎて今の私の思いとはかけ離れているので“悲しい”とは表現しません。
ただ、寂しい。生活の中心だったあの子がいないのは、どうしようもなく寂しいです。
1人で何もしない時間があると、会社でも電車でも町の中でも、家の中ならなおさら涙が溢れてどうしようもない。
どん底に落ち込んで、どうしようもなく悲しい時、いつも癒してくれたあの子がいない。
どれだけあの子に依存しちゃってたんでしょうね。。。さぞかし重かったでしょう。
私の24時間の中には多くのあの子の時間がちりばめられていたので、私の1日は今、穴ぼこだらけです。
だから、無駄な動きが多くてねぇ;もうしなくていいことばかりを考えて、やらなくちゃいけないことを忘れる。
けどそうやって「バカだなぁ~」って笑える余裕も出てきたし、結構早く立ち直れそうです。多分(笑)
気持ちとは裏腹に何かがぽろぽろとこぼれ落ちるけど、なにより幸せなことに悲しい別れではなかったから。
いい加減下の姉から「あんた、サンドウィッチマンの伊達じゃない方みたいな目してるよ」っていわれるのも悔しいし。
それに、いつまでも悲しんでいたらあの子のギリギリまでの頑張りを無にしてしまうようで申し訳ないからね。
だからもうホントに大丈夫です!どうか優しい言葉はかけないでください><(笑)

せりへの私の思いは全て手紙にしたためて、お別れの時に枕にして持っていってもらいました。
だからその思いは内緒。でもひとことだけ。

『せり、私はあなたといた毎日が本当に本当に、心から幸せでした。ありがとう。またね!』





最後に。
今まではなるべく音のない動画をアップしてきましたが、今回は私の“せりバカ”っぷり炸裂の動画を。

これは2005年7月、我が家の住居部分を建て直す直前で荷物の運び出し準備をしていた時期の動画です。
(当時の携帯での動画撮影だったので、画質はとっても荒いです。)
我が家の住居部分の真ん中には「土間」があり、部屋と土間の段差は30センチあるかないかくらい。
飛び出すのは簡単なことでしたが、それでもあの子は外の地面に面した部分へはどんなに誘っても絶対に出ませんでした。

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ちの

本当にきれいな空だね。

こざるんのでれでれ動画見ました。
「だっこ」と言われて腕に乗ろうとしてるの可愛かった。
賢いなぁ。
あとようつべ行ったついでに
めっさぐねぐねになでられまくってる動画も見ました。
ありゃ、なでてるほうも、なでられてるほうも、みてるほうもたまらんね。(´▽`)

ありがとう。せりちゃん。

by ちの (2010-09-05 20:42) 

ぶり

一生懸命生きてくれてありがとうせりちゃん。
こざるしゃん、こざるしゃん家族にいっぱいの幸せをありがとうせりちゃん。
ぶりにも楽しい可愛い顔をたくさん見せてくれてありがとうせりちゃん。
そして、こざるしゃんありがとう。
by ぶり (2010-09-05 22:00) 

むうちゃん +.゚@(o☻ܫ☻o)@゚+.

うん。本当にきれいなお空だねー。

こざるん♪と、こざるん家の方々、
そしてせりちゃんは、むうに『命の大切さ』を教えてくれた先生です。
いっぱいいっぱい勉強になったし、
もちろんすんごく癒されたよー。ありがとう!!

お名前も教えてくれてありがとう♪あと、お写真も。
せりちゃんに、お礼が伝えられそうな気がするよ♪@(* ̄▽ ̄*)@

ありがとう♪せりちゃん♪ +.゚@(o☻ܫ☻o)@゚+.

by むうちゃん +.゚@(o☻ܫ☻o)@゚+. (2010-09-05 23:14) 

さめ宗家めぐ

メールでさんざん色々書いたので、ここでは湿っぽさ控えめで。

こっちも連日晴天で、せりさんとうちの子達の対面も、
問題無く叶ったと思います。

お供えのみかん、鼻先でつついて、ころころ転がしそうですね。
最期のお顔も、本当に安らかで、優しいです。なんだか安心しました。

お花飾ってくれて、ありがとうございました。
せりさんのカラーに似た色を、と思ったら、こうなりました。
私もせりさんから、沢山幸せを頂いたから、お礼を言いたかったし。
こざる。さんファミリーは、せりさんをここまでよく育てて来られたなーと
本当に感動しています。
色々な気持ちを形にした花なので、綺麗に咲いてくれて良かったです。

せりさんがくれた出逢いは、私にとっても、かけがえのないものとなりました。
私も正直、寂しいのは変わりませんが、そればかりが先行しても先に進めないので、
たまに思い出して涙することがあっても、せりさんが残した
沢山の爆笑エピソードを思い出して、笑顔になろうと思います。

せりさん、ご家族の皆様、本当にありがとうございました。

by さめ宗家めぐ (2010-09-06 01:19) 

naodam

こざるさーーーーん(ノω・、)

今、ブログみました。。。
遅くなってごめんなさい。。。

ビックリして、どう書いていいかわかりません。。
でも、せりたん、眠ってるように雲の上に行けて、ほんとよかったです。

こざるさん&せりたんは、
初心者の私たちポジピットにとって
なんでも教えてくれる大先輩です。
どうか、ココロが落ち着いたら、
またブログに遊びにきて、
いろいろ思い出話やアドバイスを聞かせてください!


5年前のせりたん!
若いですね〜〜♪
目がくりくりしててかわいい〜〜〜♪
雲の上で、元気いっぱい遊んでね〜〜!
いろんなお話、ありがとう!!
by naodam (2010-09-06 20:43) 

こざる。

>ちのしゃん
先日もメールをありがとうございました。
おかげで、本当に本当に救われました。

この空、なんだか久しぶりに外に出たような
とっても清々しいきれいな空だと思えましたよ。
良かったです、この日にせりんこをお空へいかせることが出来て^^

顔から火が出るくらい恥ずかしいけど、やんちゃすぎて手を焼いた
最初の約1ヶ月以降、あの子に対する私の様子は常にこんなん(笑)
この辺りの時期は「だっこ」があの子のブームだったんですよ^^
ちゃんとどうすれば何をしてもらえるかわかってたんですねよねー。
フェレットもわんちゃん・ねこちゃんと同じくらい賢いです!
写真も動画も、当時にしてみれば日常茶飯事だったけど
見直してみて、あー、撮っておいて良かったなって思いました。
ぐねぐねに撫でまくってた画像(10だったかな?)も
うんうん、思い出してニヤニヤしちゃう(*´艸`)

『こちらこそ、ありがとう(・ェ・)☆』
by こざる。 (2010-09-07 15:05) 

こざる。

>ぶりしゃん
せりに対しては、私もぶりしゃんがくださった言葉通りの気持ちです。
本当にたくさんの「ありがとう」です。

あの子に心配事がある度に、
いつもあの子と私に温かい言葉をくださったぶりしゃんに
どれだけ救われてきたことか!
感謝してもしきれないほどです。

『本当に、ありがとう(・ェ・)☆』
by こざる。 (2010-09-07 15:12) 

こざる。

>むうちゃん
こんなにきれいなお空に迎えられたあの子は、最後まで幸せでした^^

私はフェレットのことを何も知らずにあの子を迎えてしまったから
あの子と生活することでいろいろ学んでいくことが出来ました。
色んなことを調べたり、そういう気持ちにさせてくれたのは
せりに惹きつけられたからこそ。
私にとってもあの子が先生のような存在でしたよ^^
むうちゃんは今はペットがいなくても気持ちの面で一所懸命
その準備をしてるから、私なんかよりずっと『命の大切さ』は
わかっていますよ!私にはまだ足りないと思います><

感謝するのはこちらの方です!
いつも温かいお心遣いありがとうございました。

『ありがとうねぇ(・ェ・)☆』
by こざる。 (2010-09-07 15:36) 

こざる。

>めぐさん
先日はいろいろとありがとうございました。
こちらでは私が、お空ではあの子が、本当にお世話かけています><
きっとあの子も、さめくん・琴ちゃん・海くんと対面して
心細い思いをせずにいると思います^^
気がかりなのは、二号と仲良く出来てるかどうかです;;

小さなあの子には贅沢すぎるほどの
とても立派なお花をありがとうございました!
周りにフェレット飼いさんがいない私にとってはめぐさんの存在が
とても心強かったので、お礼を言うのはこちらの方です。
私もあの子もみなさんに支えられて頑張って来られたようなものですから。
本当にありがとうございました。

寂しい気持ちはやっぱりありますが、あの子が生きてきた中で
辛かった事はほんのちょっとであの子が体調を崩した時くらい。
それをはるかに上回るくらい楽しいことばかりだったので、
今はその多くのことに浸って愉快な気持ちでいますよ^^

『飼い主さんの分も、ありがとう(・ェ・)☆』
by こざる。 (2010-09-07 15:58) 

こざる。

>naodamさん
遅いどころか、私の方こそご報告が遅れてごめんなさい><

ゆっくりゆっくりおばあちゃんになっていって、
穏やかに眠っていったので、本当に良かったですよ^^
私も、きっとあの子も幸せだったと思います。

私は人に何かを教えられるような、そんなたいそうな人間ではないですよ><
ただ、経験したことなんかを面白おかしくお話するだけです(笑)
それがもし何かの参考になればそれは嬉しいですけどね^^
今は少し休憩していますが、もちろん今後もおじゃまするつもりですよ♪

2005年の動画だから、まだむっちむちしてます。
歳をとっても若々しいと思っていたけど、やっぱり違うもんですね(笑)
雲の上でもきっとたくさんのお友達と落ち着きなく
元気に遊んでると思います。

『ありがとねー(・ェ・)☆』
by こざる。 (2010-09-07 16:12) 

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